こんにちは、tailor KONGの山本です。

今年もあと1週間を切りました…！

皆さんどんな１年を過ごしたでしょうか？

私は変化の年でした。働いていた職場を今年の２月に退社してその間に自分が何をしたいのか考えて、１１月からKONGのtailorとして働き始めました。

環境がかわって関わる人が変わり大変でしたが充実した日々で、勉強の毎日でした。

来年は更に充実させた１年をおくれるように奮闘したいと思います！！

 

 

 

さて今回はですが、秋冬のトレンドについてご紹介したいと思います。

そんなによく変わるものでもないですが、スーツにも流行が結構あります。

 

今現在はチェックやヘリンボーンなどのツイードライクな英国の伝統的な柄を用いてクラシックでカントリーなテイストが多く

なってきています。

 

素材と仕立ての傾向は素材は英国調です。仕立ては軽いパットで芯地が薄いイタリア製のものが多くディティールはアメリカントラッドなどのミックスされているものが多いです。

ビジネスで着るとしてではなくお洒落としてスーツを着るという傾向も強くなってきていて、コレクションブランドやカジュアルブランドでも同じような流れが出ています。

 

 

 

なぜ素材が英国テイストなのに仕立てはイタリアなのか？

英国素材はしっかりしていて目付もあるので構築的なブリティッシュモデルでは更に重たくなってしまいがちです。

ですがそこにイタリアの仕立ての軽さや柔らかさを組み合わせることで今の時代に合った見え方になり、着心地とのバランスが取れるようになるので、結論として素材が重たくなればなるほど、仕立てを軽くする流れがあるそうです。

 

 

グレー系を中心に素材は英国調だが仕立てはあくまで軽いイタリアテイストが最近は流行しています。

ボタン位置が低めでボタン仕様は段返り、裾までのダーツが最も旬なディテールに、イタリアのナポリスタイルを感じさせるディテールが最も最新のトレンドです。

ボタン位置が低めのジャケットは、Vゾーンが少し深くなる見え方になります。人と少し差別化したい人や、シャツやネクタイとの組み合わせにこだわりを持ちたい方にオススメ！

 

 

そして、今では少ない 3つボタンのスーツです。

その名の通り、3つのボタンが並んでいるデザインで、Vゾーンが狭くなりクラシックな印象が強くなります。

3つボタン段返りと呼ばれるスタイルがトレンドで、段返り3つボタンが増えているのはアメトラやプレッピーの影響も1つともいわれています。

仕様ですが、2番目のボタンの上にボタンホールがあり、襟をめくると出てくるデザインされているボタンです。ですが、実際に留めることは出来ないので飾りボタンだと思ってください。

そのボタンがあることでスーツが立体的に見える効果があります。

 

 

ダーツとは、ジャケットのフロント(前身)、主に胸部分に入っているデザインが主流です。ダーツが入っている理由ですが、胸周りを立体的に、胴囲のダボつきを解消する目的があります。

ダーツを入れることによって、ジャケットの重さを分散させる効果もあり羽織りが軽くなります。

今季のトレンドはナポリスタイルの象徴的なディテールでもある裾まで伸びるダーツで、全体のシルエットがコンパクトです。

シャープな印象に見せたい方に人気です。

 

 

 

まだまだご紹介していきたいのですが、残りは次回に更新させていただきます。