こんにちは、tailor KONGの山本です。
今回ですがタイトルにもありますシングルスーツとダブルスーツの魅力についてご紹介したいと思います
あなたはシングルスーツとダブルスーツどっち派でしょうか?
違いについて
まず、シングルスーツとダブルスーツの違いについてです。
見た目からも違いますが、デザインや仕様が違います。
前身頃を覆うデザインの、ボタンが横に2列で並んでいるのがダブルスーツで、ボタンが縦に1列なのがシングルスーツです
写真にもありますがVゾーンの広さも全く違ってきて、狭いほど重厚感があり威厳を感じさせるのでダブルスーツの方がフォーマル感がありますね。
シングルスーツは逆にVゾーンが広めなのでスタイリッシュさや爽やかさを感じさせます。
では、シングルスーツ、ダブルスーツ共に細かく見ていきましょう…!!
シングルスーツ
シングルスーツの魅力とは、
・汎用性が高く、馴染みやすい
・基本的にシングルスーツであればシーン問わず着用することができる
・世界中で着られることが最も多い完成された形
・国によってテイストが変わり、中にベストを着ることでメリハリのある美しいシルエットを映し出す。
・3P(スリーピース=ジャケット、ベスト、スラックスが一組になったもの)もバリエーションが様々で、いろいろと遊ぶことができる
といった点が挙げられます。
・ボタンの主なデザイン
2つボタン
前側に2つのボタンが付いているタイプです。ビジネススーツではこの2つボタンが一般的とされています。
Vゾーンの開きが程よい広さなので、ビジネス以外にもフォーマルやカジュアルなどさまざまなシーンに向いています。
2つボタンははじめてスーツを買う人にもおすすめです。1着は持っておくとさまざまなシーンで着用することができます。
3つボタン
前側に3つのボタンが並んでいるタイプです。誠実なイメージを与えるボタン数なので、ビジネスからフォーマルなシーンまで幅広く着用できます。しかし、3つボタンのスーツを着ている人は少数派なので、周りから浮いてしまうことも考えられます。
重要な会議などでは避けたほうが良いでしょう。
定番のデザインですが、2つボタンスーツに比べてクラシックな印象を与えるので、20代の若い男性が着こなすには少し難易度が高いかもしれません。
最近では「段返り3つボタンスーツ」と呼ばれる、2つボタンに見える3つボタンスーツを着る若い男性も増えています。
左は3つボタン右は段返り3つボタン
「段返り3つボタンスーツ」とは?
上のボタンが下襟の中に隠れている3つボタンスーツのこと。3つボタンスーツ特有の誠実なイメージを与えつつ、2つボタンのスマートな印象も与えられます。
ダブルスーツ
ダブルスーツが流行していた少し前のバブル時代は肩パットを入れてゆったりとしたシルエットで着られていました。
ですが近年では、クラシカル調なものが再度流行してきていていることにより、ダブルスーツが流行ってきています。
もちろん、バブル期のような着方をしてしまうと野暮ったくおじさんっぽくなってしまいますが、シルエットが近年のスーツは変わってきています。
ジャケットは肩パットを薄めに、ウエスト部分を絞ることでスマートに、パンツは裾にかけて細くなるテーパードラインを取り入れてスタイリッシュに仕上がっていて、ダブルスーツのクラシカル調な雰囲気は残しつつの仕立てとなっています。
・ボタンのデザイン
ダブルスーツには、4つボタンと6つボタンのデザインがあり、前見頃の部分を重ねてボタンを留めるため重厚感があります。また、シングルスーツよりも布面積が多い分、かっちりとしたフォーマルな印象を与えやすいといえます。
4つボタン
ボタンの総数が4つのダブルスーツを4つボタンと呼びます。ボタンの留め方には、下のボタンのみを留める1つ掛けと、上下のボタンを留める2つ掛けがあります。
なお、現代のダブルスーツは上のボタンのみを留めるのが主流です。
6つボタン
ボタンの総数が6つのダブルスーツを6つボタンと呼びます。真ん中のボタンまたは真ん中と下のボタンを留めるのが正統派スタイルですが、現代のダブルスーツだと真ん中のボタンのみ(6つボタン2つ掛け)のスタイルも好まれています。
・ダブルスーツをカッコよく着こなすポイント
着丈は短めに
現代のダブルスーツは、短めの着丈が好まれる傾向があります。とはいえ、短すぎるとカジュアルさが増しますし、ヒップが見えると品がなくなってしまいます。
ちょうど良い着丈はヒップのやや下あたりです。大人っぽさや上品さを残しながらも、いまどきの着こなしを楽しめるため、若者だけでなく、さまざまな年代の方におすすめです。
落ち着いた色合いを
ダブルスーツに合わせるネクタイは、デザインが落ち着いたものを選びましょう。
仮に主張の強いネクタイを選んでしまうと、ダブルスーツで大人っぽさや重厚感を出しているにも関わらずその印象が損なわれアンバランスになる恐れがあります。
そのため、全体の統一感とバランスを保つためにも、スーツと同じ色味かつシンプルな柄のネクタイを合わせてみてください。
ラペルとベントも意識して
ドレッシーで華やかな装いを楽しみたいなら、ラペルとベントにもこだわりましょう。
ラペルはジャケットの下襟のことで、ダブルスーツの場合、下襟の先が上向きに尖っているピークドラペルが主流です。
華やかで力強く、個性的に見えるデザインですが、ラペル幅が細いとモードでスタイリッシュな雰囲気になり、ラペル幅が太いと正統派のテイストが強く出ます。
ベントは背中の裾にあるスリットのことです。後ろ身頃の両側にスリットが入ったサイドベンツは、風になびくさまが上品です。
また、足を長く見せる効果があるため、美しい後ろ姿を演出したい方におすすめです。
どちらがお好きですが?
いかがでしたでしょうか?
王道にカッコよくスタイリッシュに決めるなら間違いなくシングルスーツですが、威厳があり大人っぽく見せたいのであればダブルスーツをオススメします。
ただテーラーとして気を付けていただきたいことは、スーツの最初はシングルスーツに限ります。
くれぐれもかっこいいからという理由や、みんながあんまり着ていないからといった理由でダブルスーツから着るのはかなりハイリスクです。
しっかりそこはテーラーの方に相談することをオススメします。
また、デザインに関してですが、私はダブルスーツにチェンジポケットの組み合わせがクラシカルでオススメのカスタマイズです!
たくさんデザインがあり自分で好みの仕様をカスタマイズできるのもオーダースーツならではとなりますので是非興味ある方は気軽にお問合せからでもお待ちしています!!!
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