こんにちは、tailor KONGの山本です。
みなさま、細部までスーツをこだわっていますでしょうか?
また、こだわっている方はどのようにこだわっていますでしょうか?
同じ色の同じ柄のスーツでも、こだわるポイントが違えば全体の雰囲気が違ってきます。
そのこだわるポイントとして重要かつオススメなのはジャケットの袖の仕様です!
袖の仕様を【本切羽】にするだけで、スーツ好きにはグッとくるでしょう。
では【本切羽】とはいったいどういった仕様なのでしょうか?
詳しくご紹介していきたいと思います!
【本切羽(本開き)とは】
まず、袖口の仕様は3種類あります。
- 開き見せ
- 本切羽(本開き)
- 筒袖
開き見せとは、ジャケットの袖口のボタンがただの飾りになっていて袖を開け閉めできない仕様のことをいいます。
一方本切羽とは、ジャケットの袖口についているボタンが飾りで付いているのではなく、開け閉めできる仕様のことをいい、筒袖は名前の通りボタンがついていない筒状のような袖口となっているのですが、大体のスーツは開き見せか本切羽のどちらかが主な袖口のデザインとなっています。
本切羽は本開きでもあるのですが、本開きと本切羽は類似していますが実は少しだけ違います。
では次に、本切羽と本開きの違いについてご説明していきたいと思います!
【本切羽と本開きの違い】
本切羽は先ほども紹介しました、ジャケットの袖が開け閉めできるデザインということなのですが、本開きとは袖口についているボタンで袖の開け閉めができるデザインのことをいいます。
少し違うのがわかりますでしょうか?
ボタンとしての役割がなくても、袖が開く仕様であれば本切羽に部類されます。
なので例えばですが、袖にスナップがついていて袖が開け閉めできればそれも本切羽と呼びます(そのような仕様見たことありませんが…)
ちなみにKONGのオーダースーツでは本開き仕様に仕立てること可能です!ボタンホールからボタンが開け閉めできるようになっています
【袖にボタンがついた理由】
・ナポレオンがきっかけ!?
袖口にボタンが付いた説として、1番有名な濃厚なのはナポレオンがきっかけと言われています。
寒い地域のロシアでの戦いの兵士が、寒さで出てくる鼻水を袖で拭いていたそうです。
鼻水でカピカピになった袖をみたナポレオンが不格好すぎるので注意をしたが治らなかったので、袖で拭きずらく拭かせないようにするために袖口にボタンを付けさせた。
と、いう説があると言われています。
・お医者さんのために?
袖口をにボタンを付けて袖を開け閉めできることで腕まくりをおこないやすくするためというのも理由として挙げられています。
昔はスーツのジャケットを脱いでシャツのみになることは好ましくないとされていました。
理由としては「シャツ=肌着」という解釈だったので、シャツのままでいることは肌着でうろついていることと同じ扱いだったからです。
なのでジャケットのボタンは閉めることを必須とされていて、ジャケットは着用必須でした。
それはどの職業のどの場面でもジャケットは必須とされていたので、かなり大変だったそうです。
その中で特に大変なのは、お医者さんです。
羽織ったままで診察するのは大変ですので、それを少しでも楽に行えるようにと考えられたのが、腕まくりがしやすいように袖を開けるようにする。ということだったそうです。
この2説が袖にボタンがついた理由と言われています。
今では装飾品としての印象が強い袖ボタンですが、このようなことがきっかけでボタンが付くようになりました。
【本切羽にする醍醐味とは??】
・こだわっているのがわかりやすく演出される
本切羽は袖を開け閉めできることが醍醐味なのですが、本切羽は既製品のスーツで見かけることが少ないのです…
理由としては、既製品は標準体型でスーツを作っているので腕の長さが合わなかった場合、お直しがかなり手間がかかってしまいその分お直しの価格も高価になるので既製品では仕様されることが少ないです。
なので、本切羽仕様のスーツを着ている人はオーダーでスーツを仕立てている方と言えるでしょう。
自分の腕の長さと合っているからこそ本切羽がより際立つので、粋な大人な男性を演出できます。
・ボタンをあえて外してオシャレに見せる
本切羽だと(本開きに限りますが)、ボタンを外すことができます。
袖口に1番近いボタンをあえて外すことで本切羽であることをアピールすることができ、さらにはボタンを外すおしゃれもできますのでこなれ感も演出できます。
本切羽だからこそできるオシャレとなっていますので、醍醐味ではないでしょうか?
また、ボタンホールの色を変えることができますので、全て色を変えるのも良し、1カ所だけ色を変えるのも良し。
バリエーション豊富なので自分好みにカスタマイズしていただきたいです!
【まとめ】
いかがでしたでしょうか?
袖口の仕様一つで全然違ってきます。
この本切羽仕様を活かせるのはオーダースーツの醍醐味で、オーダースーツだからこそできるといっても過言ではありません。
是非ワンランク上の大人な男性になるために、本切羽仕様のオーダースーツを仕立ててみませんか?
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